2010年6月11日金曜日

Esplendor Geometrico @六本木Superdeluxe 2010/6/5

先日のDirty Heat Partyでもらったフライヤーをきっかけにハまったスペインのインダストリアルノイズユニットの来日ライブ。2回目のスーパーデラックス、ここお酒が美味しいと思う。東京エール(ビール)はもちろんジントニックも美味しい、ミックスナッツまで美味い気がしてくる。

一組目はCARRE、日本人二人組。インダストリアルエレクトロニカという趣、かろうじて踊れるビートがある電子轟音。途中「Riot In Lagos」のカバーも。

二組目はいちろうさん、元ゆらゆら帝国。噂には聴いていたけどドラムではなくラップトップを用いての電子音響、かなりノイズ寄りでした。激轟音なのに妙な心地よさ、だんだん波の音みたいに聴こえてきて眠気が…。坂本慎太郎さんもふらりと観に来られていました。

最後にEsplendor Geometrico。二人編成、ラップトップと諸々の機材でビートとノイズを紡ぎだす。曲によっては一人がマイクを持って絶叫!壁には変な中国の映像とか工場とかが映されていました。
音源を聴いた時に感じたのはノイズなのに陰鬱さが全く無くむしろ明るい、ポップということ。それはメンバーの人柄に起因するものなのだということがライブで判明。とにかく楽しそうに絶叫してるしずっと踊ってる。ノイズにしてはビートがハッキリしてるってのも特徴でクラブでもギリギリいけるんじゃないかという音。
後半に行くにしたがって盛り上がりは最高潮に達し最後はお客さんとマイクを回しあって絶叫大会、中原昌也さんも参加されていました。

くるり 地獄の団体戦@NHKホール 20106/3

B面集「僕の住んでいた街」が思った以上にいい感じだったので楽しみにしていたライブ。
広い舞台にセットも何もなくスリーピース。くるりのライブはこの編成が一番良いと思う。

「東京レレレのレ」でスタートその後「尼崎の魚」「サンデーモーニング」など。「今日は新曲とB面曲しかやりません」とのこと、レア。

新曲のタイトルは
「温泉」
「麦茶」
「目玉の親父」
「魔法のじゅうたん」
タイトルからも伝わってくるのですが力んでない感じの曲ばかりで。

「ガロン」「イメージファイト」「BLUE NAKED BLUE」「ギター」「ノッチ5555」などメリハリのついたセットリストでB面曲ばかりでも飽きさせない構成。定番曲でのお約束の盛り上がりが無いっていうのもスッキリと聴けて良いなと思ったライブでした。

2010年5月9日日曜日

自作スコーン

甘さひかえめ。ティータイム。

睡蓮 嬌鶯夜話@東京キネマ倶楽部 2010/5/8

2月のO-WESTから早3ヶ月自分にとっては二度目の睡蓮ライブ。場所は鶯谷にある東京キネマ倶楽部、鶯谷初めて行きました。ラブホテルに売春婦らしき人々、酔っ払い…。

会場はキャバレーと言うかダンスホールと言うか昭和初期の雰囲気。BGMは暗い日曜日(2:47位からの部分を延々ループ!)、ものすごく怪しげで睡蓮にピッタリなムード、盛り上がってきます。

開演時間を20分ほど過ぎたあたりで暗い日曜日にノイズが被さってきました。ホールが暗くなり完全にノイズに包まれた後、下手側のお立ち台(?)に芍薬さん登場。「Song 6」でステージスタート。いつの間にか藤井さんと平井さんもステージにいて曲後半轟音を奏でます。

音、でかかったです。うるさいと言う意味でなく心地よい轟音とインダストリアルノイズ。それに藤井さんのギター、平井さんのドラム、電子音が渾然一体となって昭和キャバレーな空間を包み込みます。そこで自由に漂う芍薬さんの歌声。二度目の睡蓮ですが前回より確実にカッコイイ!曲間も自然に繋がっていて今回はMCも特に無し、ムード重視ってことですかね。芍薬さんは黒いドレス、藤井さんは黒スーツにシルクハット、平井さんも黒だったかな。

曲順も練られていて統一感のあるショウだったのだけど秀逸だったのが踊れる曲を集めた後半。「腐葉土」(平井さんドラム炸裂!)「葉陰行進曲」(会場に似合いすぎ!)「Broken English」(Schaft !) 「根ノ音ニタユタヘ」と轟音グルーヴが迫る迫る。それまでは程よい緊張感が続いていましたが体を動かしている人多かったです。

再び芍薬さんがお立ち台へ向かいマイクを置いて舞台裏へ、ショウ終了。アンコールを求める拍手はなかなか鳴り止まないものの客電がつきスタッフが終了をアナウンス。確かに流れを考えると無くて良かったかもですね。前回のMC、アンコールありのフレンドリーな雰囲気も好きでしたが。鶯谷は燃えていました。

2010年4月26日月曜日

最近聴いた音楽

ここ最近音楽を探す時間と聴く時間をじっくり取れているので素晴らしい音に巡り会うことができました。

1.Anthology 1981-2003 / Esplendor Geometrico
1980年代から30年以上に渡り活動を続けるインダストリアル/ノイズユニットEsplendor Geometrico(エスプレンドール・ジオメトリコ)のベストアルバムです。
このユニットを知ったきっかけは先日のDirty Heat Partyでもらった来日ライブのフライヤー。そこには「共演:いちろう(ex ゆらゆら帝国)」の文字が(!)あり興味を惹かれました。スペインのインダストリアルなんて聴いたこともないので気になりYoutubeで試聴してみたらこれがぶっ刺さり!

ノイズ/インダストリアル系のサウンドなのだけどほんのりとビートがあり、でもグルーヴ感は希薄。ひたすらミニマル、でも退屈しない。ダーク、だけど恐怖を感じるほどではない。絶妙なバランス感覚で自分にとっての理想の電子音楽だと感じました。

今回の来日公演もキャプテントリップレコードによるBOXセット発売に絡めたもののようなのですがさすがにBOXは高い!のでディスクユニオンでベスト盤を買ってきました。2枚組28曲のインダストリアルノイズ。でも不快じゃない、むしろ心地良い、和む。ずっと聴いていたいです。ライブも行きます!


2.Westernization Completed / AGF
ドイツのエレクトロニカ女性ソロ。Vladislav Delay のパートナーだそうです。こちらを知ったきっかけはBleepでEllen Allienがオールタイムベストとして挙げていたから。
いわゆるカットアップ系のエレクトロニカなのだけど違いは本人によるポエトリーリーディングが主軸となっている所。これがとにかく良い、声がすごく素敵だしそれに絡む電子音のチョイスも素晴らしい。こちらもグルーヴ感が希薄でミニマルなのだけど本当にずっと聴いていて楽しい、理想です。


3.花連街 / 一青窈
ライブDVD「夢街バンスキング」を観て以来一青さんにはハイパー歌謡曲なアルバムを作って欲しいと思っていましたが最良のプロデューサー小林武史氏を迎える事によりやっと実現しました!
華やかなメロディとアレンジにギラギラとした艶っぽい歌声、いつの時代かどこの国かわからなくなるような雰囲気、昭和歌謡な雰囲気も匂わせつつも新しいポップス、シングル・カップリング曲もアルバム通しで聴くとまた違った印象を見せ、ディスコティック歌謡も自然になじんでいます。
一青さんの曲にはこれまでも名曲が多いですがアルバムの完成度としては一番ではないでしょうか。ツアーもすごく楽しみになってきました。


あとBleepで試聴したThe Black Dogの新譜「Music for Real Airports」も丁寧なアンビエントで気になっています。

2010年4月18日日曜日

Dirty Heat Party pt.6 @六本木Superdeluxe

Gentleman Take Polaloidのアルバムを聴いて「久しぶりに森岡賢さんが観たい!」と思っていたらタイミングよくライブの告知。元ブランキー中村達也さん中心のジャムセッションライブ、メンバーは

中村達也(ドラム)
KenKen(ベース・Rizeの方らしいです)
勝井祐二(エレクトリックバイオリン・ROVOなど)
そして我らが
森岡賢(キーボード)

会場の六本木Superdeluxeは前の職場の近所にあって前を通るたびに「面白そうなイベントやっているな」と思っていましたがやっとの入店となりました。横長のハコ、ステージは無く客と演者がフルフラットな形(そういうセッティングだっただけかもですが)、前方の人はイスがあって座って鑑賞。とりあえず東京エールというビールとミックスナッツを頼んでテーブルそばへ、モリケンさんがよく見える場所、ビール旨。

定刻チョイ過ぎにふらりとメンバー登場。このメンバーのジャムセッションということである程度の想像はしていましたが、、、想像以上!!!初っ端から中村さんの乱れ撃ちドラム、KenKenさんのウネるベース、そしてその上で揺らめく勝井さんのバイオリン。森岡さんのキーボードはふんわりと全体を包み込むような感じ。とにかく音の渦がウネったり跳ねたり踊ったりで激グルーヴィ。要所要所でKenKenさんがヴォコーダーを通したボーカルを入れてきます。

最初数曲は中村さんのドラムが動機付けでしたが、3曲目では森岡さんの生ピアノのフレーズから始まってそこから展開していく構成だったり(森岡さんの音でスタートする曲、多かったです。)。これって全部ホントにアドリブなのかなーと思ってしまうくらい飽きさせずある程度の秩序を保って進行していきます。途中自然とアナーキーインザUKになったりとか、楽しい。

森岡さんはシンセだったり生ピアノだったりシーケンスのフレーズを出したりと色んな形で活躍。ソフトバレエでのクネクネパフォーマー姿ばかり見ていた自分にとっては新鮮!少し遠慮しているのかな、笑顔もないし。と思いましたが全体のノリのバランスを考えるとシンセの音はあれくらい冷静でよかったのかな、という気がします。それに紡ぎだすフレーズや音色は森岡さんらしいキャッチーなものでした。

「一杯飲みましょう」という中村さんの声で前半終了、後半も失速することなく盛り上がる会場。ジャムセッションというと技自慢になったり混沌としてしまったりしそうですが聴いていてとにかく楽しい、飽きない。エネルギーが内ではなく外へ外へ向かっていく感じ、お客さんも皆楽しそう。タイトルにPartyとある意味がわかったような気がします。各プレイヤーのテクニックはもちろん全体を考えたグルーヴの作り方は凄い!と感じました。アンコール1曲やってパーティは23時ごろ終了、楽しかった!寒い雨の中行った甲斐がありました!次も行こう。

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モリケンファンの方向けのモリケンメモ。

衣装:グリッターな感じの黒ジャケ、黒プリントT、黒スリムパンツ。ニューウェーブボーイ。

2曲終了後、中村さんにふられMC
「Dirty Heat Partyへようこそ、
 皆さん、今日は楽しみましょう。」

本編終了後中村さんによるモリケン紹介
「キーボードと司会の宇多田ヒカルさんです。」→モリケン、モノマネ(?)

他はとにかくひたすらにキーボードプレイヤーでした!

2010年2月14日日曜日

たむらぱん@新宿タワレコ

たむらぱんのインストアイベントに行ってきました、生で観るのは初です。開始10分前ぐらいに着いたら既に人人人、人気あるんだなーなんとか観る場所を確保。8割方男性です、意外。

定刻どおりに田村さん登場、サイケなワンピース。ピアノを弾き、オケを流しながら独りでの演奏でした。「ちょうどいいとこにいたい」「テレパシー」「ジェットコースター」「バンブー」などをさくさくと。

ライブ後は特典を本人からプレゼント&握手会。「アイドルみたいだなー」と思ってしまいますが、意外といいですね、握手会。なんだかアーティストがぐっと身近に感じられるような気がします、田村さんは小さくて可愛らしく、曲の世界観とブレがないような気がしました。

色々会話しようと思えば話せるのですが、常日頃聴いているときに感じていることを一瞬で伝えるのはとても難しく、
「おつかれさまです」
の一言しか言えませんでした。

2010年2月6日土曜日

ライブ2.睡蓮@O-WEST 2/4

2つ目は睡蓮、ツアー「the dawn」のこれまた最終日。O-WESTは初めて行くライブハウスだったけれどこじんまりとした箱。デビューして2年、作品は全て聴いていますが実はライブは初めてなのです。

じんわりと客電が落ちてメンバー+ドラム平井さん登場、衣装、白い。。。
「昼間」「柘榴」「鶏頭」と淡々とじっくりとどっしりと聴かせます。動く藤井さん、久しぶりです。

それよりもボーカルの芍薬さんの存在感がよいです。この日までどうしても藤井さんのユニット、という印象が拭えなかったのですがライブを観た後では考えが変わりました。歌、動き、ヴィジュアル、精密なトラックの上を自由に動き回ってステージを支配しているという感じでした、何より楽しそう。

楽しそうなのは藤井さんもです、しゃべるし。観ていてなんだか安心する。ソフトバレエの頃は(ワザと)不貞腐れていることが多かったので、まあそれはそれでカッコよかったんですが。

「春の國」や「腐葉土」では平井さんのドラムを堪能出来、ブンブンのベスト盤を最近聴きまくっていた自分にとっては嬉しい。シーケンスと混ざって絶妙なグルーヴ感をかもし出すドラムは平井さんならでは。

「Spine」「白露」「Lotus」と美しい流れでライブは終了。アンコールはおしゃべりの後「杳として」


睡蓮や湯川潮音さんみたいな丁寧に作られた音楽を楽しめるのは本当に貴重なことだなと改めて実感した二つのライブでした。

ライブ1. 湯川潮音@九段会館 1/31

ライブを二つほど観ました。

一つ目は九段会館で湯川潮音のThanksgiving Tour 最終日。ちゃんとしたワンマンライブを観るのは1年ぶりです、今回はチケットを早めに取ったので1階前方の良席。

メンバーはリトルクリーチャーズの鈴木さん(安藤裕子さんのツアーにも参加してました)などベース、ドラム、ギターのシンプルなバンドスタイル、湯川さんのライブとしては珍しい編成。
が、これがとても新鮮。特に「Sweet Children O' Mine」の曲は原曲がロックなだけにアレンジがしっくりきていた印象でした、「No Surprises」は泣けた。

ステージには森っぽい飾りやクリスマスツリーのランプのような明かりが幾つもあって可愛らしい。

後半に行くにつれてバンドの音もどんどん轟音になってって、湯川さんもエレキをアンプに近づけてキュインキュインやってたりとか楽しそう。アンコールは1曲、弾き語りの「ルビー」でシメ。

ずっと買ってなかった「逆上がりの国」の再発盤と「Sweet Children O' Mine」のアナログ盤を物販で買って帰りました。アナログ盤、すごくいい!ぜったいCDよりこっちで聴いたほうが沁みる!マストバイですよ!

2010年1月7日木曜日

クリスマス2009

今頃クリスマスの話ですみませんが今回も家で過ごしました。



2008年版はこちら