2012年11月11日日曜日

安藤裕子:秋の大演奏会@NHKホール 2012/11/9

スカパラメンバーとストリングスを加えての豪華ライブ。
安藤裕子の曲はストリングスやホーンが多く使われているので僕を含めた多くのファンが観たいと思っていたライブです。

でも僕個人としてはとても不安な気持ちで開演を待っていました。4月の国際フォーラムでのライブ、途中で歌えなくなり嗚咽を伴いながら歌う姿が印象に残りすぎていたからです。ぶっちゃけファンとしての気持ちも少し覚めていました。開演までiPodでcari≠galiを聴いていた位です。

が、そんな気持ちは一曲目の「"I" novel.」を聴き終わる頃には吹き飛んでました。大好きな曲が初めてライブで聴けたというのも嬉しかったですし、ストリングスの音、茂木欣ちゃんの楽しそうなドラム、いつもの山本コンビの音たちに支えられ裕子の声がのびのびと暴れまわっていたからです。「あー安藤裕子の歌だ―」と感じました。

セットリストも緩急ついた気持ちのいい選曲で。「パラレル」「水色の調べ」とノリのいい曲が続き、「さみしがり屋の言葉達」ではスカパラホーンズが登場。「黒い車」はCDのアレンジに近く、ベースと管楽器が絡み合ってカッコいい。

その後演奏された「サリー」が驚き。アカペラで始まりピアノとチェロ、サックスによる室内楽的アレンジ。新鮮でした。ここからは「六月十三日、強い雨。」「蒔かれた種について」「隣人に光が差すとき」とアコースティックなセット。個人的には六月十三日~が沁みました。

「エルロイ」を皮切りにソリッドな曲が続きます。「輝かしき日々」「鬼」この辺りは欣ちゃんのドラムが映えましたねー。裕子の歌にも凄みを感じました。特に4月のライブでセットリストに入っていたであろうけど、歌うことができなかった「鬼」のアウトロでシャーマニックに声を上げ踊る姿を見て安心と嬉しさを感じました。

後半は「Lost child,」「海原の月」「The Still Steel Down」と裕子の定番と言える曲たち、深い所へ。ホーンとストリングスが全員揃い、完璧な姿でこれらの曲たちが歌われます。本編ラストは「聖者の行進」。バンドで歌われるこの曲の凄さは過去に体験していましたがそれ以上でした。


鳴り止まない拍手の中一人裕子が登場。ひとりひとりメンバーが呼ばれ登場する中サックスを持った池田貴史氏(レキシ)が(笑)。裕子に全く触れられることなく(「ふれて!ふれて!」「紹介します。ケビン・コスナーさんです」といういい加減な紹介アリ)「林檎殺人事件」がスタート!観客も立ち上がり、裕子と池ちゃんはPVと同じ踊りを披露しながら歌唱。盛り上がりました。本編最後とのコントラストがすごかった。

最後は「ぼくらが旅に出る理由」。ストリングスと欣ちゃんが揃った完全再現バージョンです。やるだろうなと思ってたけどやはり欣ちゃんが歌い出した時の喜びはかなりのモノ。個人的にも裕子を聴くきっかけになった曲だったので多幸感がハンパなかったです。


以上でライブは終了。気づいたら開演から二時間以上経ってました。楽しい時間は早く過ぎるとは正にこの事。「やっぱり安藤裕子大好きだ!」と思わせてくれる完璧で最高のライブでした。


↓セットリストです!

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