ずっと気になっていたアイソレーションタンクに入ってきました。
アイソレーションタンクとは:
高濃度のエプソムソルトが含まれた、人肌程度の温度の水が入っているタンク(カプセル)に入り、水に浸かることにより重力、聴覚、視覚を完全にシャットアウトしリラックスするためのタンク。エプソムソルトが入った水は死海の様なもので体は完全に浮かぶ。
魅力に感じたのは「完全に一人になれる」というところ。
日々仕事で国内外様々な人に会い、休日は家族、主に小さな子どもたちと遊ぶ。インターネットで様々な情報を得てそれを楽しむ。それはそれでとても楽しい時間であるし、充実したものであります。でも時折どうにも一人になりたくなる時があります。
もちろん一人で喫茶店に行ったりライブに行ったり、映画に行ったりは出来ています。が、「一人で本当に何もせず数時間過ごしたい」と思う瞬間が、ここ数年何度かありました。
つげ義春の作品「退屈な部屋」で、妻がいる主人公は内緒で部屋を借ります。そこで「なにをするでもなく ゴロゴロしたり、ボンヤリしているしかない」時間を過ごします。この感じにとても憧れていました。
アイソレーションタンクの話を聞いた時「まさにこれだ!」と感じ、思い切って入ってみた結果、それは確信に変わりました。
タンクの中では完全に水に浮かび、耳栓をし、電気を消せば真っ暗です。だんだん自分の心臓の音が聞こえてきます。お店の方によると「その状態になったら腹式呼吸に集中してください」とのこと。自分の心臓の音と呼吸を感じ、体の感覚は無くなり水と自分の境界線が曖昧に…。自分が意識だけの存在になった気持ちです。幽体離脱ってこんな感じかしら。。とか考えていました。心音と呼吸にだけ集中する時間…これは非日常です。
60分のコースを選びましたが時間の感覚が無くなります。「何か考えがよぎったら呼吸に集中してください」と言われましたが、意外と頭に何も浮かんできません。呼吸と心臓の音、ただそれだけを感じ起きているような眠っているような。。気持ちいいです!気持ちのいい無。なにもない。
気を付けた方が良いのは、エプソムソルト入りの水は傷や目にとても沁みます。タオルをタンク端にかけておいて、上がる時はタオルを顔に乗せて頭の水がかかるのを防いでください。と言われました。鼻を搔きたいような時もそうした方が良いと思います。傷があるところに塗るワセリンや、絆創膏もお店に用意されています。頭皮やお尻などに普段は感じない小さな傷があったようで少し沁みました。少しでも気になるところには塗っておいた方が良いかもしれません。
タンクから上がった後の気持ちは「おお体が動く!もっと動きたい!」という感じでした。とにかく心身のデトックス感が半端ないので、今すぐにでも何かしたい気持ちになります。温泉やマッサージでは終わった後しばらくそのままボーっとしていたくなりますが、そこが大きな違いだなあと感じました。
一番安い60分のコースで9000円。少し高く感じるかもしれませんが、これまで自分が心身のリラックスのために試したマッサージ、ヨガ、温泉、旅先でのスパ等のどれよりも脳と心と体がリフレッシュされたように感じました。これらの価格と比べてみても良い使い方をしたなと思っています。
また色々凝り固まってきたら行きたいと思います!
COCORODO
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